【おうち時間】肩凝りが止まらない
梅雨にふけり始めてきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
コロナに加え、晴天も少ないということもあって
おうち時間にさらに拍車がかかってきていることと思いますが
<肩凝り>
今回のテーマは身近ではあるもののあまりそのメカニズムに関して意識することはないかもしれません。
普段から、デスクワーク多めのかたはもちろんのこと、車の運転が多い人なんかも悩まされていると思われます。
唐突ですが、人間の成人頭部全体は
大体5~6キロもあります。
この重さに対してほぼすべてを首と、肩で支えています。
日本人は欧米と比較しても頭が大きい割に肩回りの筋肉が小さく、首も細いことから非常に【肩こり】という現象が起きやすい人種といわれています。
↑NHKでも特集が組まれてました。
実際に日本厚生労働省が発表する「国民生活基礎調査(毎年実施)」でも
女性部門 第一位
男性部門 第二位
となっているほどです。
ここで肩こりに関してさら深掘ってみましょう。
日本整形外科学会による定義では
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首筋、首の付け根から肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの症状が生じ頭痛や吐き気が生じるような現象のこと。
主な好発部位としては
首の後ろから、肩背中にかけて張っている(僧帽筋)という幅広い筋肉がその中心だといわれている。
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原因(4大原因)
・長時間の同姿勢での作業
・猫背、前かがみ等安定感のない姿勢の保持
・運動不足
・ストレス
診断
問診、神経学的診察(筋電図)
触診での、僧帽筋の圧痛や筋緊張
肩関節可動域や頸椎疾患のチェックなどで診断する。
X線、筋電図、血圧検査等を実施。
とながながと書いてあります。
筋肉が固まる?
とあり実際に整骨院等通っている人も多いかと思います。
実は、少なからず医療に携わっているにもかかわらず、なんでマッサージするんだろうと思っていた時期もありました(恥)
肩こりの原因である4つが引き起こす現象として共通して生じてくる現象として
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原因(4大原因)
・長時間の同姿勢での作業
・猫背、前かがみ等安定感のない姿勢の保持
・運動不足
・ストレス
↓
・自律神経の不調
【交感神経の刺激による血管の収縮】
・筋肉の過労
【筋肉の緊張の持続or収縮の繰り返しによる疲労】
↓
【筋肉への血行障害】
↓
筋肉の老廃物の蓄積、血管の圧迫による刺激によって痛み、圧迫感筋緊張
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これを放っておくと
血行障害
→筋肉中のうっ血浮腫
→代謝産物の蓄積
→不快感、痛み
→さらに血管圧迫
→血行障害→…以下同順
と負のループにはまり人生を肩こりに支配されながら生きていくことになってしまう人もいるそうです…
肩凝りに限らずたいていの体の不調は血液の動態異常(通常通りの血流が何らかの要因によって阻害されている状態)
であることが多いことはよく知られています。
(筋肉痛は、筋肉を人為的に傷つけて<筋トレ等>筋線維内の毛細血管内血流が豊富となっている)
*ちなみにこのあたり理解すると、患部を冷やす必要があるときと温める必要があるときの分類もなんとなくわかりますよね
(温める→血行の促進に 冷やす→血行を緩徐にそれぞれ意図的にコントロールしようとする動き)
*対策と解消法
先ほど少しふれたように5キロの頭部を支えるにあたって
基本的姿勢が長時間崩れることによって
周辺の(僧帽筋、肩甲挙筋)
等に負担が生じることにより一時的な血流障害が
生じることが主問題になります。
ですので、対策としては至ってシンプルですが
・基本的姿勢の保持
・なで肩等人間の体の構造に反した姿勢をなるべくしない
・こまめなストレッチ
とありふれた回答が実は一番効いてきます。
たかが、肩凝りと思いがちさらに、若い方に関しては、ちょっと動けばまた治ってしまうが故意識していないと、将来的に骨格レベルで障害が生じる可能性もあるこの現象に関して少しでも理解し、安泰な老後を過ごせるよう常日頃から注意していきたいものです。
おわり