【時間的資産】大切な時間をどう過ごすか
子供のころの記憶が色濃く残る一方、大人になってからの一年一年はなぜだかものすごく早く過ぎる気がします。
子供のころよりも刺激が少ないから?
毎日が充実していないから?
たまに、人生を振り返っても、人生の中で重要なターニングポイントはいつもなんだか昔のことのように思う。
こんなこと、経験したことがある人も多いのではないでしょうか?
たった10分間のドッジボールでも、たしかな充実感を覚え、鮮明に記憶に残る小学生の昼休み、水泳の授業の後の心地よい疲労感とともに襲う睡眠欲もすべてが懐かしく思える時もあります。
じつはこの現象科学的に法則化されているようです。
19世紀フランスの哲学者、ポールジャネーの著書によって記されています。
“ジャネーの法則”
【生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢に反比例すると主張したもの】
Y(体感時間≒心理的長さ)=1/X(現在の年齢)
例えば50歳の人間にとっての、1年の長さは人生の1/50ほどであるが5歳の人間にとっては1/5であるといったように
生きてきた年数によって一年の相対的な長さがどんどん小さくなっていくことによって時間の経過が早くなるように感じるとのことです。
これを踏まえて、先ほどのY=1/X+1
(1/Xのままだと0歳の時に証明できないので一般化するために+1とします)
この数式の、面積から人生自体の体感%を表すことが可能になります。
したがって、年齢時点での面積を算出すればジャネーの法則上での
人生の何割を今の時点で過ごしているのかが推定可能だといえます。
*0歳から80歳
∫(0~80)1/X+1=【log(X+1)】(0~80)
=log81-log1
=1.908-0
=1.9
ジャネーの法則から大まか0~80歳までの体感蓄積時間を1.908だと推測可能です。
次に0歳から20歳までの20年間を同じように算出すると
∫(0~20)1/X+1=【log(X+1)】(0~20)
=log21-log1
=1.32-0
=1.32
よって
∫(0~20)1/X+1/∫(0~80)1/X+1=1.32/1.908
=69.3%
人生を80年だと仮定したとき
20歳までの体感的時間はおよそ人生全体の70%を消化している計算になります。
他の年齢もついでに掲載します
10歳…53%
20歳…70%
30歳…80%
40歳…85%
50歳…90%
10歳の時点で折り返しを迎え、引退まであと10年以上を控える50歳の時点で人生の9割を終えている計算になります。(あくまで蓄積体感時間ではありますが…)
これの原因としては、やはり体感的刺激の問題が大きいようです。
子供のころは、初めて体験することばかり毎日が新鮮で新しい出会い発見がありますが、大人になるにつれ、新しい経験をすることが減っていきます。
毎日があっという間に過ぎてしまうと嘆いている大人(私含めですが…)
の皆さんはもしかしたら現状に満足して人生に悪い意味で刺激がない飽きている状態なのかもしれませんね
このまま今の生活を続けていてもあっという間に人生が終了してしまう可能性もあります。
10年後には、今の生活よりももっと早く過ぎてしまうのですからね…
あたらしいことを学び続けていた、探求心の塊だったいつかの日を思い出して毎日必死に生きてみるというのもいいのではないでしょうか?